
地方生活に「車2台」は必須。でも家計を圧迫していませんか?
はじめまして。地方の事務職会社員として、子育てをしながら資産形成に取り組んでいる「ファンタ」です。
前回まで、副業による入金力アップについてお話ししましたが、地方在住の子育て世帯にとって、**「車のコスト」**こそが、資産形成の最大の敵ではないでしょうか?
- 妻のパート送迎、子供の習い事、買い物… 車は2台ないと生活が回りません。
- でも、ガソリン代、車検、税金、保険… 気づけば年間数十万円が飛んでいく。
わが家も例外ではありませんでした。長男が生まれて以来、**「中古のミニバン(ファミリーカー)」と、小回りが利く「スライドドア・ハイトール軽(子育て仕様)」**の2台体制を維持しています。
一時期は、車の維持費だけで家計が圧迫され、「このままでは教育資金が危ない」と本気で悩みました。
しかし、徹底的にコストを見直した結果、無理なく安全性を確保しながら、年間で約20万円の支出を削減することができました。
この記事では、同じ「車2台持ち」の地方子育て世帯に向けて、私が実践した以下の**「車のコスト最適化戦略」**を、具体的な数字を交えてすべて公開します。
- 車両費: 中古車選びと乗り換えの黄金律
- 保険料: 契約内容を抜本的に見直す交渉術
- 維持費: 車検、ガソリン、メンテナンス費用の最小化
この記事を読めば、車の維持費という「聖域」にメスを入れ、浮いたお金を資産形成に回す明確なロードマップが見えてくるはずです。
因みに、私、車バイクが大好きで独身の時は好きな車やバイクを乗っていました。現在は家族のため全てを我慢中です😭
STEP 1:車両費を最小化する「中古車2台の黄金戦略」
車のコストで最も大きいのは、もちろん「車両本体価格」です。2台持ちだからこそできる、わが家の賢い中古車選びのルールをご紹介します。
ルール1:新車は絶対に買わない(購入費用の最大削減)
地方では「ローンを組んで新車」が一般的かもしれませんが、資産形成を最優先するならNGです。新車は購入した瞬間に価値が急落する最大の負債だからです。
わが家は2台とも、**「登録から3~5年経過した中古車」**に絞って購入しています。
- 理由: 新車時の価格暴落が一巡しており、購入後の値下がり幅が少ない。
- メリット: 本体価格を新車の半額以下に抑えられることが多い。
ルール2:用途と安全性を明確に分ける
2台持ちの場合、どちらの車にも「万能性」を求める必要はありません。
| 車種 | 役割 | 予算設定(目安) | 優先すべき機能 |
| 中古ファミリーカー | 長距離移動、家族全員での外出、安全性の確保 | 100万〜150万円 | 安全性能(自動ブレーキなど)、耐久性、車格 |
| ハイトール軽自動車 | 近所への送迎、買い物、燃費重視 | 50万〜80万円 | 燃費、スライドドア、小回り、軽自動車の税制優遇 |
特にファミリーカーは、本体価格を抑えつつも、自動ブレーキや横滑り防止装置などの安全機能が搭載されたモデルを選ぶことを最優先にしました。車の安全性だけは削りません。
ルール3:「走行距離」を武器にする
中古車を選ぶ際、「走行距離10万km以下」にこだわる人がいますが、地方では走行距離が多くなりがちです。
わが家は「走行距離が多い分、安くなっている車」をあえて狙います。
- 狙い目: 5年落ちで7~8万km走行している車。
- 理由: 地方での長距離移動がメインなので、エンジンへの負荷が少なく、メンテナンスがしっかりされていればまだまだ走れる可能性が高い(※要整備記録確認)。
- 効果: 走行距離が伸びているだけで、大幅に価格が安くなります。
STEP 2:保険料を劇的に下げる「交渉と見直し」戦略
車の維持費の中で、税金や車検は避けられませんが、保険料は「交渉と見直し」で劇的に削減できます。わが家はここで年間約4万円のコストカットに成功しました。
戦略1:車両保険は「ファミリーカー」のみに限定する
車両保険は、最も保険料を押し上げる要因です。2台とも車両保険をかける必要はありません。
- ハイトール軽: 本体価格が安く、全損しても買い替え費用が少ないため、車両保険は思い切って外します。
- 中古ファミリーカー: 家族全員が乗るため、事故のリスクが高い。こちらは**「免責金額を最大に設定(例:10万円)」**した上で残します。
免責金額とは、事故時に自己負担する額です。これを高く設定するだけで、年間保険料が数万円安くなります。
戦略2:夫婦間の「等級引き継ぎ」を活用する
自動車保険には「等級」があり、無事故だと等級が上がり保険料が割引されます。
もし、夫婦間で等級に大きな差がある場合、等級の高い方を高い保険料がかかる車(=ファミリーカー)に割り当てるのが鉄則です。
また、子供が免許を取った際も、等級の低い親の車で保険の練習をさせ、等級が上がってから引き継ぐなど、戦略的な等級管理が重要です。
戦略3:特約をすべて「見直す」
保険契約時に入りがちな、以下の不要な特約をすべて外しましょう。
- 弁護士費用特約: 夫婦どちらか一方の契約にあれば、それで十分です(重複契約は無駄)。
- 人身傷害保険: 家族の治療費は、生命保険や医療保険、あるいは健康保険(高額療養費制度)でカバーできる部分が多いです。どこまで必要か、冷静に判断しましょう。
STEP 3:維持費を最小化する「DIYと情報戦」
ここからは、日々の小さな努力でコストを積み重ねていく部分です。年間で数万円の削減でも、2台合わせれば大きな差になります。
1. 車検は「ディーラー信仰」を捨てる
ディーラー車検は安心感がありますが、費用が高くつきます。
- わが家の戦略: **「ユーザー車検」か「整備工場(民間)」**を利用します。
- 具体的な流れ:
- まず近所の整備工場数社に見積もりを依頼する(相場を知る)。
- 部品交換は、**「法的に必須のもの」と「まだ大丈夫なもの」**を明確に分け、後者は保留する。
- ディーラー車検では自動的に交換されがちなワイパーやオイル交換などは、自分で行うか、ガソリンスタンドなど安価な場所で済ませます。
特にハイトール軽は、構造がシンプルなので、民間工場で安く済ませるのが鉄則です。
2. ガソリン代を月5,000円下げる「会員カードとアプリ戦略」
ガソリン代は、地方で最も変動が激しく、削りやすいコストです。
- 戦略: 夫婦共通の**「会員制クレジットカード」**を作成し、ポイント還元率が高いガソリンスタンドに絞ります。
- さらに: そのガソリンスタンドのアプリもダウンロードし、クーポンや割引情報を徹底的に活用します。
- 効果: 2台で年間1200リットル(約2万km)走ると仮定し、リッターあたり5円割引できれば、年間6,000円の削減になります。
3. タイヤ交換とバッテリー交換は「ネット購入+持ち込み工賃」
ディーラーやカー用品店でタイヤやバッテリーを交換すると、部品代に加えて「交換工賃」が高くつきます。
- わが家の戦略: Amazonや楽天で最安値のタイヤやバッテリーを購入します。
- 工賃: 持ち込み可能な近所の整備工場やガソリンスタンドを探し、「部品持ち込み工賃」のみを支払って交換してもらいます。
- 効果: 2台分で計算すると、交換ごとに数万円のコスト削減になります。
まとめ:「車は負債」と割り切り、浮いたお金を資産に変える
地方の2台持ち子育て世帯にとって、車は「生活必需品」であると同時に、家計にとって大きな「負債」です。
車に「こだわり」や「見栄」を持つことは、資産形成の観点からは非常に危険です。
大切なのは、**「家族の安全」と「最低限の機能」を確保しつつ、維持費を極限まで抑える「戦略的な割り切り」**です。
- 車両費: 新車を避け、中古車で安全性を確保する。
- 保険料: 車両保険の線引きと等級の戦略的運用。
- 維持費: 知識を持って業者と交渉し、自力でできることは自力で行う。
この小さな努力で生み出した年間20万円というお金は、つみたてNISAやiDeCoに回せば、複利の力であなたの老後資金や教育資金を大きく押し上げてくれます。
車のコストを見直すことは、「資産形成の第一歩」です。ぜひ、今日からあなたの家の車検や保険の書類を引っ張り出して、見直しを始めてみてください。

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