こんにちは。私は地方の事務系会社員として働く30代男性です。
家族と暮らし、住宅ローンと子育ての真っただ中にいます。
表面的には「安定した生活」に見えるかもしれませんが、
内心では「このままでいいのか?」という焦りや不安を抱えていました。
この記事では、そんな私が実際に「副業」にチャレンジし、
どんな葛藤と気づきを得たのかを、あくまで“リアルな感情”を軸にお伝えしていきます。
「このままでいいのか」と思った瞬間
ある日、子どもを寝かせたあとのリビングで、妻となんとなく将来の話をしていた時、
ふと、こんな会話になりました。
「大学っていくらかかるんやろな」
「老後って、年金いくらもらえるんやろ」
そのとき、言いようのない不安が胸を締め付けました。
子どもの教育費、老後の生活資金、そして予想外の出費——。
これまで「今が回っていればいい」と思っていた自分に、
未来を見据える冷や水をぶっかけられたような気持ちになりました。
本業だけでは「余裕」がない
私は大企業勤務ではなく、地方の中小企業の事務職です。
福利厚生や雇用は安定していますが、給料は年々少しずつ上がる程度。
月の手取りは20万円台前半、ボーナスもそこまで多くありません。
そこから住宅ローン、保育料、固定費、そして食費を払えば、
残るのはわずか数万円です。
「余裕を持って貯金できる生活」ではなく、
「何か起きたら崩れてしまう綱渡りの家計」。
この現実に、私はようやく向き合うことになりました。
副業に「夢」はなかった。でも「必要」だった
正直、私は副業に対して前向きな気持ちを持っていたわけではありません。
- 「本業だけで何とかしたい」
- 「疲れているのに、これ以上働くなんて無理だ」
そんな気持ちがずっとありました。
でも、必要に迫られたんです。自分の意志というより、
「やらなきゃいけない」という危機感からでした。
小さく、そして静かに始めた副業
私は「派手に稼ぐこと」より「リスクなく始められること」を優先しました。
いろいろ調べた結果、たどり着いたのは
「クラウドワークスでのライティング」と「ブログ」でした。
選んだ理由はシンプルです。
- 在宅でできる
- 顔出し不要
- 初期投資ほぼゼロ
- 平日の夜に1時間でもできる
この4つが揃っていたからこそ、ハードルが下がりました。
はじめての報酬は「300円」だった
クラウドワークスで応募した初心者向けのライティング案件。
「文字単価0.3円/1,000文字」という条件でした。
正直、ものすごく時間がかかりました。
構成もわからない、表現も不安、
クライアントから「もう少し読みやすく」と言われ、何度も修正。
それでも、300円が口座に振り込まれたときの感動は今でも忘れません。
「自分で稼いだ」という感覚は、金額以上の意味を持っていました。
ブログでも「読まれる快感」を知った
並行して始めたブログは、最初は誰にも読まれませんでした。
でも、自分の経験や考えを記事にすることで、
「自分を外に出す感覚」が少しずつ心地よくなってきたんです。
Googleアドセンスにも通り、1日数十円の収益が発生。
微々たる額ですが、「誰かが自分の言葉を読んでくれている」ことが嬉しかった。
副業は、稼ぐだけじゃなく
「自分の居場所を作ること」にもなるのだと感じました。
副業が教えてくれた“逆転の思考”
副業を通じて、私は「お金」と「仕事」についての考え方がガラッと変わりました。
- 働き方に絶対はない
- 収入はひとつじゃなくていい
- 小さくても挑戦は人生を動かす
何より大きかったのは、
「自分で人生をコントロールしている」という実感です。
会社だけに依存せず、「選べる」という感覚。
これが、精神的な余裕を少しずつ生んでくれました。
お金よりも「可能性」を得た
収入としては、今も月5,000〜10,000円程度。
でも、それでいいと思っています。
本業の足かせにならず、自分のペースで続けられる副業。
そこに価値がある。
そしていつか、子どもにこう言ってあげたいんです。
「お父さんは、自分で道を切り開こうとしたよ」
最後に:副業は「人生の練習」になる
副業は、何も特別な才能がある人だけのものじゃありません。
- 地方の会社員
- スキルもコネもない
- 子育てと本業に追われる毎日
そんな私でも、小さく一歩を踏み出したことで、確実に「何か」が変わりました。
副業は、「自由になる手段」であると同時に、
「自分を知るための人生の練習」でもあります。
今の仕事を辞めなくてもいい。成功しなくてもいい。
でも、「自分にはもっと可能性がある」と思えるだけで、人生はずっと軽やかになります。
あなたも、今日から小さな一歩を踏み出してみませんか?
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