
あなたの「お金の不安」、他人事ではありません
はじめまして。地方で事務系会社員として働きながら、副業でライターをしている「ファンタ」と申します。
私は30代後半、妻と、やんちゃ盛りの2人の子供(4歳と2歳)と暮らす、ごく普通の「パパ」です。
突然ですが、あなたもこんな不安を抱えていませんか?
- 「老後2000万円問題っていうけど、正直ピンとこない…」
- 「子供の教育費、このままの給料で本当に足りるんだろうか…」
- 「都市部の友人は景気が良さそうだけど、地方の自分は…」
- 「資産運用って聞くけど、何から手をつければいいか分からない」
痛いほど、わかります。 数年前まで、私もまったく同じ不安を抱える、ただの「事務職サラリーマン」でした。
しかし、そんな私でも、このたび金融資産2000万円を達成することができました。
怪しい投資家でも、高給取りの専門職でもありません。残業もそこそこある、地方の会社員です。
この記事は、自慢話や机上の空論を語るものではありません。
私がライターとして情報を整理するスキルを活かし、ごく普通の30代会社員が、どうやって「お金の不安」と向き合い、家族を守るための「資産」を築いてきたか。その**「超リアルな道のり」と「具体的な方法」**を、すべてお伝えするものです。
特別な才能は必要ありません。必要なのは、ほんの少しの知識と「コツコツ続ける覚悟」だけです。
この記事が、あなたの家庭の「お金の不安」を「安心」に変える、はじめの一歩になれば幸いです。
なぜ私が「資産2000万円」を目指したのか?(動機とマインドセット)
資産形成と聞くと、「お金持ちになりたい」「贅沢がしたい」というイメージがあるかもしれません。もちろん、それも素敵な目標です。
ですが、私の原動力はもっと切実なものでした。それは**「家族を守るための、精神的なセーフティネットが欲しい」**という想いでした。

迫りくる「教育費」という現実
長男が生まれ、その顔を見たとき、喜びと同時に強烈な「責任」を感じました。この子がやりたいことを見つけたとき、親として「お金がないから」という理由で諦めさせたくない。
大学まで進学させると、子供1人あたり1000万円以上かかると言われています。わが家は2人。単純計算で2000万円以上です。
地方在住のメリットとして、生活コストは都市部より安いかもしれません。しかし、その分、給与水準も決して高くはないのが現実。事務職としての給料は安定していますが、爆発的に増える見込みもありません。
「このままの給与所得だけで、本当に大丈夫か?」
この漠然とした不安が、私を突き動かす最初のエネルギーになりました。
「会社員」の安定と限界
事務職という仕事は、会社を支える重要な役割であり、私は誇りを持っています。毎月決まった給料が振り込まれる「安定」は、子育て世帯にとって何物にも代えがたいものです。
しかし、その「安定」は「会社への依存」と表裏一体です。 もし会社が傾いたら? もし自分が病気で働けなくなったら?
給与所得という「蛇口」が一つしかない状態は、非常にもろい。そう痛感したのです。
目指したのは「FIRE(早期リタイア)」のような華やかなものではありません。
「万が一、本業の蛇口が細くなっても、家族が路頭に迷わないための『貯水池(資産)』を作ること」 「お金の心配をせず、子供の成長を心から喜べる精神的な余裕を持つこと」
これが、私が「資産2000万円」という一つのマイルストーンを目指した、偽らざる本音です。
資産2000万円までのロードマップ(わが家のリアルな内訳)
では、具体的にどうやって資産を築いていったのか。わが家が実践したロードマップは、大きく分けて4つのステップです。

ステップ1:徹底した「現状把握」と「聖域なき固定費削減」
資産形成の第一歩は「敵(支出)を知る」ことです。
わが家では「聖域なき家計見直し会議」と称して、妻と二人、通帳とクレジットカードの明細をすべて洗い出しました。
(ライターとしての視点ですが、これは情報を「整理」する作業。事務職の得意分野でもあります)
特に効果が大きかったのは**「固定費」**の見直しです。
- 保険の見直し:
- 独身時代に入った高額な生命保険を解約。本当に必要な「掛け捨ての死亡保障(家族用)」と「医療保険」だけに絞りました。
- (これだけで月額1.5万円以上の削減)
- 通信費(スマホ):
- 夫婦そろって大手キャリアから格安SIMに変更。
- (月額1万円以上の削減)
- 地方ならではの「車」:
- 地方在住だと車は必須ですが、見栄を捨て、燃費の良い中古のファミリーカー1台と軽自動車に。保険も見直しました。
- サブスクリプション:
- 使っていない動画配信サービスやアプリを解約。
これらを徹底するだけで、わが家は月々約4万円、年間で約50万円の「投資に回せるお金」を生み出すことに成功しました。
ステップ2:「生活防衛資金」の確保(最重要)

次に行ったのは、何があっても生活を守れる「現金」の確保です。
投資を始める前に、必ず「生活防衛資金」を用意してください。これは、不測の事態(失業、病気、ケガなど)があっても、焦って投資資産を売却せずに済むための「防波堤」です。
わが家では、**「事務職の月給(手取り) × 1年分」**を目標に設定しました。 (※一般的には半年分とも言われますが、子供が2人いること、地方で転職先が限られるリスクを考慮し、厚めに設定しました)
このお金は、証券口座ではなく、すぐに引き出せる「普通預金」に入れています。この「防波堤」があるからこそ、安心して「ステップ4(投資)」に進めるのです。
現在の資産2000万円のうち、約300万円はこの生活防衛資金として確保しています。
ステップ3:「収入の複線化」への挑戦(副業ライター)

固定費を削っても限界があります。資産形成を加速させるには「入金力(稼ぐ力)」を上げることが不可欠です。
そこで私が選んだのが、本業(事務職)のスキルを活かせる**「Webライター」**という副業でした。
- 事務職で培った「PCスキル」「情報収集・整理能力」「正確な文章作成」がそのまま活きた。
- 地方在住でも、PCとネット環境さえあれば在宅で完結できる。
- 子供が寝静まった後の時間を使える。
最初は文字単価の安い案件からでしたが、金融や資産形成について勉強しながら記事を書くことで、自分の知識も深まり、単価も上がっていきました。
この副業で得た収入(月5万〜10万円程度)は、「なかったもの」として全額を投資に回すルールにしました。
これが、わが家の資産形成を劇的に加速させた「ブースター」となったのです。
ステップ4:「コア・サテライト戦略」による堅実な投資
生活防衛資金を確保し、副業で入金力を高めた上で、いよいよ「投資」です。
わが家では「コア・サテライト戦略」という考え方を採用しています。
- コア(核)部分(資産の80%):
- 長期的な資産形成の「土台」。
- 基本的に「ほったらかし」で、世界経済の成長に乗る。
- サテライト(衛星)部分(資産の20%):
- 趣味やスパイス的な要素。
- 「配当金」など、目に見えるキャッシュフローを得る。
現在の資産2000万円(生活防衛資金を除く)の内訳は、ざっくりと以下のようになっています。
- コア(約1400万円): 投資信託(インデックスファンド)
- サテライト(約300万円): 日本の高配当株、米国の高配当ETF
決して派手な投資はしていません。事務職の本業と2児の育児をしながら、毎日チャートに張り付くようなことは不可能です。
だからこそ、**「再現性が高く、手間のかからない堅実な方法」**を選びました。
30代・子育て世帯に本気でおすすめする「資産形成の3本柱」
ここからは、私が実践してきた投資手法の具体的な中身、いわば「わが家の資産形成の3本柱」をご紹介します。
柱1:インデックス投資(つみたてNISA・iDeCo)は「思考停止」でやる
資産形成の「コア(核)」となるのが、インデックス投資です。 これは、日経平均やS&P500といった「市場全体(指数)」に連動する投資信託を買う方法です。
なぜこれを選ぶのか? **「投資のプロ(ファンドマネージャー)でさえ、長期では市場平均(インデックス)に勝つのは難しい」**からです。
私たちのような「投資の素人」である会社員が、個別企業の業績を分析し続けるのは現実的ではありません。
だから、プロにも勝てる可能性が高い「市場全体を丸ごと買う」という戦略をとるのです。
わが家の実践法:
- つみたてNISA(夫婦2人分):
- もちろん満額(年間80万円)を積立。
- 投資先は「全世界株式(オール・カントリー)」と「米国株式(S&P500)」のインデックスファンド。
- 一度設定したら、あとは忘れる。「自動積立」こそ最強の味方です。
- iDeCo(個人型確定拠出年金):
- 節税効果が絶大なので、これも夫婦で加入。(会社員の上限額まで)
- こちらも投資先は低コストのインデックスファンド。
リーマンショックやコロナショックのような暴落時、不安にならなかったと言えば嘘になります。 しかし、私は「これは投資ではなく、給与天引きされる『積立貯金』のような事務作業だ」と自分に言い聞かせました。
歴史的に見れば、世界経済は(暴落を乗り越えながら)右肩上がりで成長しています。インデックス投資は、その成長の果実を、ただ淡々と享受し続ける「仕組み」なのです。
柱2:高配当株投資(心の安定剤としての「お小遣い」)
インデックス投資は最強ですが、弱点があります。 それは「資産が増えている実感が湧きにくい」ことです。評価額は増えますが、売却するまで現金は手に入りません。
そこで「サテライト(衛星)」として導入したのが、高配当株投資です。
これは、配当金(企業の利益分配)をたくさん出す会社の株を買う方法です。
わが家の実践法:
- 日本の大手通信会社や金融機関、商社など、業績が安定している「累進配当(減配しない・増配を続ける)」を掲げる企業の株を少しずつ買い増しています。
- 米国の高配当ETF(複数の高配当株の詰め合わせパック)も活用しています。
(AI感排除ポイント) 年に2回(日本株)や、毎月(米国ETF)、「チャリン、チャリン」と配当金が振り込まれる通知が来る。
この**「目に見えるキャッシュフロー」**が、精神的にものすごく大きいのです。 「本業の給料以外にも、収入の蛇口がある」という事実が、日々の仕事のストレスを和らげてくれます。
子供のオムツ代になったり、ちょっとした家族の外食費になったり。 インデックス投資が「未来のための貯水池」なら、高配当株投資は「今を豊かにする小さな泉」のような存在です。
柱3:自己投資と「稼ぐ力」の強化(副業ライター)

これが3本目の柱であり、私が最も重要だと考えていることです。 それは**「自分自身への投資(自己投資)」と、それによる「稼ぐ力(入金力)の強化」**です。
いくら優れた投資手法を知っていても、投資に回す「タネ銭」がなければ資産は増えません。
私がライターを始めたのは、まさにこの「タネ銭」を増やすためでした。
- ライター業で得た月5万円の収入を、すべて「つみたてNISA」に回す。
- ボーナスが出たら、一部を「高配当株」の買い増しに充てる。
「節約」で生み出すお金には限界がありますが、「稼ぐ力」で生み出すお金には上限がありません。
そして、ライターとして金融記事を書くために勉強した知識(簿記、FP、税金)が、本業の事務職としてのスキルアップにも繋がり、さらに自分自身の資産運用にも役立つ、という最高の「好循環」が生まれました。
投資先として、**最も利回りが高いのは「自分自身」**です。
地方在住・子育てパパが「資産形成」で失敗しないための注意点
ここまで良いことばかり書いてきましたが、もちろん順風満帆だったわけではありません。 私が(そしてあなたが)失敗しないために、肝に銘じている注意点をお伝えします。
1. 流行りの短期投資(FX、暗号資産)に手を出さなかった理由
「すぐに儲かる」という話は、いつの時代も魅力的です。FX、デイトレード、暗号資産…。
実は、私もFXやりました。数日で損失30万円。本を何冊も読んで、仮想トレードも繰り返して、満を持して始めたつもりでこれでした。敗因はゼロサムゲームだからというのもありますが、やはり、**「本業と育児と両立できない」**ということだったと思います。
事務職として日中は集中すべき仕事があり、家に帰れば2人の子供との戦場(笑)が待っています。そんな中で、常にチャートを監視し、短期的な値動きに一喜一憂する精神的な余裕はありません。
私たちが目指すのは「ギャンブル」ではなく「資産形成」です。 「自分が理解できないもの、管理できないものには手を出さない」。このマイルールが、大切な資産を守ってくれると気づきました。
2. 最強の味方であり、最大の難関。「家族(妻)の理解」
資産形成は、一人でやってもうまくいきません。特に子育て世帯は「世帯単位」で取り組む必要があります。
私が最初に「投資を始めたい」と妻に切り出した時、彼女の反応は「怖い」「ギャンブルでしょ?」という、ごく自然なものでした。
そこで私は、お金の話を「不安」から「希望」に切り替える努力をしました。
- 「老後が不安だから」ではなく、「子供たちが留学したいと言った時に、笑顔で送り出せるように」
- 「節約しろ」ではなく、「浮いたお金で、年に一度は沖縄旅行に行けるように」
ライターとして培った「説明能力」も活かし、NISAやインデックス投資がいかに「ギャンブル」ではなく「長期的な貯蓄」に近いかを、根気強く説明しました。
今では、妻もNISA口座を開設し、わが家共通の「楽しみな目標」として資産形成に取り組んでいます。
3. 地方ならではの「見栄」を捨てる勇気
これは地方在住者ならではの「罠」かもしれません。 「家は一戸建て」「車は立派なものを」といった、周囲の目や「見栄」です。
もちろん、それらが本当に望むものなら構いません。 しかし、「なんとなく周りがそうだから」という理由で大きなローンを組んでしまうと、資産形成は一気にハードモードになります。
わが家は中古戸建てを選択しました。もちろん周りの同世代より見栄えがありませんが、その分、「投資」にお金を回せています。 (※何が正解という話ではありません)
大切なのは、**「自分たち家族にとって、本当に価値のあるもの」**を見極め、それ以外は勇気を持って捨てること。「足るを知る」マインドが、結果的に資産形成を加速させてくれました。
まとめ:資産2000万円は「目的」ではなく「手段」

ここまで、私のリアルな体験をお話ししてきました。
地方在住、ごく普通の事務職、2児の父。 そんな私でも、コツコツと実践を続けた結果、「資産2000万円」という一つの節目に到達することができました。
しかし、これは決してゴールではありません。 2000万円という数字は、私にとって**「家族と安心して暮らすための『手段』」であり、「お金の不安から解放されるための『お守り』」**でしかありません。
この記事を読んで、「自分にもできるかも」と少しでも思っていただけたなら、これほど嬉しいことはありません。
資産形成は、早く始めれば早いほど「複利」という最強の味方が力を発揮します。
まずは、今日の晩ごはんのあと、10分だけ。 「わが家の固定費って、今いくらだろう?」と家計簿アプリを開いてみる。 あるいは、パートナーと「将来、どんな暮らしがしたい?」と、少しだけ未来の話をしてみる。
その小さな一歩が、10年後、20年後のあなたの家族を支える、大きな「資産」に繋がっていきます。
この記事が、あなたの「はじめの一歩」を後押しできれば、ライターとして、そして同じ時代を生きる一人の父親として、心から光栄です。


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