資産形成の「ブースター」=入金力アップの必要性
はじめまして。前回まで、地方の事務職会社員として資産2000万円を達成し、教育資金と老後資金を両立させる戦略をお話ししてきた「ファンタ」です。
前々回の記事で、私はこう述べました。
「わが家の資産形成を劇的に加速させたのは、**固定費削減と、副業による『入金力のアップ』**でした。」
読者の皆さんから最も多くいただいた質問の一つが、まさにこれでした。
- 「事務職のスキルで本当に副業で稼げるの?」
- 「残業や育児がある中で、どうやって時間を作っているのか?」
- 「どこで案件を見つけて、どうやって契約までこぎつけたのか?」
結論から言います。事務職のスキルこそ、Webライターの副業で最も活かせる「最強の武器」です。
私は特別な資格も、華やかな経歴もありません。ただ、日々会社で資料を作り、メールを書き、数字を正確に処理してきた、ごく普通の事務職です。
この記事は、そんな私自身が、どうやって本業のスキルを「お金」に変え、資産形成の強力なブースターを手に入れたのかを、包み隠さずお話しする**「超実践的なロードマップ」**です。
副業を「難しそう」「時間がかかる」と敬遠していたあなたも、この記事を読めば、今日から確実に行動を始めることができます。
STEP 1:なぜ事務職にWebライターが最適なのか?「スキル変換術」
Webライターと聞くと、文章力や専門知識が必要なイメージがあるかもしれません。しかし、事務職として日々培っているスキルは、実はライティングの現場で最も重宝されるものなのです。
事務職の「最強の武器」を再認識する
Webライティングでクライアント(発注者)が最も重視するのは、**「クオリティの高い文章」**よりも、以下の3点です。
| 事務職のスキル | Webライターとしての価値 |
| 正確な情報処理能力 | 信頼性の高い記事を書くための「ファクトチェック」能力。誤字脱字・数字の間違いの少なさ。 |
| 納期厳守の意識 | スケジュール通りに納品する「プロ意識」。クライアントの信頼を勝ち取る最大の要素。 |
| ビジネス文書作成能力 | 読み手が理解しやすい論理的な構成力(起承転結、PREP法など)と、丁寧なメール応対。 |
| 地道な情報収集・整理能力 | 記事に必要なデータを集め、それを分かりやすく整理し、文章に落とし込む力。 |
どうでしょう?これらはすべて、あなたが日々、当たり前のように会社で行っている「事務作業」そのものです。
「事務職ライター」は、これらの武器を最初から持っている、最強のスタートラインに立っているのです。
【体験談】金融記事で活きた「正確性」
私が最初に金融・資産形成の記事を選んだのも、事務職の経験が活きると思ったからです。
「つみたてNISAの制度」「税金に関する正確な情報」などは、少しでも間違えると読者に大きな不利益を与えます。
「間違いがあってはいけない」という事務職ならではの慎重さと正確性が、クライアントから高く評価され、継続的な案件獲得につながりました。
STEP 2:副業を始める前の「超現実的な準備」
「よし、やるぞ!」と意気込む前に、必ずクリアしておきたい超現実的な準備があります。
1. 家族会議の開催(最重要)
子育て世帯にとって、ここが最大の難関かもしれません。
「副業を始める」ということは、**「家事・育児に費やす時間が減る」**ことを意味します。妻に相談なく始めたら、確実に家庭内の不和につながり、副業どころではなくなります。
【わが家の家族会議でのポイント】
- 「お金のため」ではない目的を伝える: 「将来、子供がやりたいことを見つけた時、お金のせいで諦めさせたくないから、家族の貯水池を作るんだ」と、具体的な未来のメリットを提示する。
- 具体的な時間と期間を提示: 「平日は子供が寝た後の21時〜22時半まで。週末は土曜の午前中2時間だけ。まずは3ヶ月やってみて、無理ならやめる」と、期限と具体的な時間を約束する。
- 見返りを用意する: 「この副業で得た収入の一部で、年に一度は家族旅行に行こう」など、妻や子供への具体的な還元策を用意する。
家族の理解と協力は、副業を長く続けるための最大の資産です。
2. 時間の捻出術:「聖域」と「隙間」の活用
事務職は、残業や突発的な業務があるため、日中の時間を副業に充てるのはほぼ不可能です。わが家が編み出した「時間の錬金術」は以下の通りです。
| 捻出する時間帯 | 確保した時間(1日あたり) | 活用の具体例 |
| 夜の「聖域」 | 90分 (21:00〜22:30) | メインの執筆作業、クライアントとの連絡、応募。 |
| 朝の「隙間」 | 30分 (6:00〜6:30) | 前日の記事の推敲、リサーチ(頭が冴えている時間帯)。 |
| 昼休憩の「隙間」 | 20分 | クライアントからのメッセージ返信、簡単なリサーチ。 |
無理のない範囲で、**「この時間は絶対に副業時間」**という「聖域」を確保することが重要です。
STEP 3:案件獲得への「超実践アプローチ」
準備が整ったら、いよいよ案件獲得です。最初は「実務経験がない」という不安があると思いますが、以下の手順で乗り越えられます。
1. 登録すべきクラウドソーシングサービス
まずは、以下の大手クラウドソーシングサービスに登録しましょう。
- クラウドワークス
- ランサーズ
これらは案件数が圧倒的に多く、初心者が実績を積むのに最適です。
2. プロフィールの作り方(信頼性を勝ち取る)
クライアントは、実績のない初心者でも、「この人なら仕事を任せられそうだ」という信頼性を見ています。
- 職務経歴: 「地方の事務職として〇年勤務。情報整理能力、納期管理能力には自信があります。」と、事務職スキルをライティングに変換してアピールする。
- ポートフォリオ: 最初は実績がないので、自分のブログや、応募する案件のテーマに合わせた**「自己紹介記事」**を1本作成し、添付する。(これがあなたの「実力証明」になります。)
- 希望単価: 最初は正直に**「文字単価0.5円〜0.8円」**程度で応募しましょう。最初は実績を積むことが最優先です。
3. 初案件の獲得法:「初心者OK」に絞り、提案文で差をつける
多くの初心者向けの案件に応募しても、採用されるのはごくわずかです。採用率を上げるには、以下の手順で応募しましょう。
- フィルター: 案件を「初心者歓迎」「タスクではないライティング案件」に絞る。
- 提案文の雛形(事務職特化型):〇〇様お世話になります。タカシと申します。貴社が募集されている【〇〇に関する記事】について、ぜひ執筆させて頂きたく提案いたします。【私の強み(貴社への貢献)】
- 正確性の重視: 本業で事務職として培った、情報整理とファクトチェックの正確性には絶対の自信があります。金融・税金など専門性の高い分野でも、信頼性の高い記事を納品できます。
- 納期厳守: 本業で徹底されている納期管理を最優先いたします。必ず期日までに納品することをお約束いたします。
- 情報整理力: 複雑な情報を分かりやすい文章構成(箇条書き、見出し分けなど)でまとめ、読者が途中で離脱しない記事を作成します。
感情ではなく、「正確性」と「納期」というビジネス上の信頼性を前面に出すことが、事務職ライターの必勝パターンです。
STEP 4:継続案件獲得と単価アップの秘訣
最初の案件を獲得し、無事に納品できたら、あとは継続と単価アップを目指すのみです。
1. 納品時の「一言添え」で継続につなげる
納品時にただ「納品しました」で終わらせてはいけません。
【私の納品メール(例)】
〇〇様
記事の納品が完了いたしました。ご査収ください。
今回の記事は、特に〇〇(ターゲット層)が知りたいであろう【〇〇の知識】に焦点を当て、競合記事にはない具体的な数字(〇〇)を盛り込むことで、読了率を高めるよう工夫いたしました。
今後とも、貴社のメディア成長に貢献できるよう精進いたします。
もし次回以降、貴社のメディアで【固定費削減】や【NISA関連】の記事で、正確性を重視したライターをお探しの際は、ぜひお声がけください。
このように、次回以降の提案をさりげなく行い、自分の得意分野を改めてアピールすることで、次の案件に繋がりやすくなります。
2. 単価アップは「実績」を武器にする
文字単価1円を超え、2円、3円を目指すには、交渉が必要です。交渉のタイミングは、**「5件以上の高評価を獲得した時」または「クライアントから感謝された時」**です。
- 交渉術:〇〇様継続的なお取引、誠にありがとうございます。おかげさまで、他のクライアント様でも〇〇(実績)という実績を積むことができました。つきましては、今後の安定的な品質維持とさらなる執筆時間の確保のため、大変恐縮ですが、次回の納品分より文字単価を〇〇円に上げていただけないでしょうか。もちろん、品質と納期についてはこれまで通り、最優先で取り組ませていただきます。
「評価された事実」と「今後の継続的な貢献」を結びつけることがポイントです。
まとめ:副業は「支出」ではなく「未来への投資」
Webライターの副業は、スキルを活かして入金力を高めるための、最も手軽で確実な方法の一つです。
「時間がない」「疲れている」という気持ちは痛いほど分かります。しかし、その「1時間半」をゲームや動画視聴ではなく、副業に充てるだけで、月数万円、年間数十万円という大きな「入金力」を生み出せます。
その副業収入は、あなたの教育資金や老後資金という未来の資産に直接つながる、最強の「ブースター」になります。
特別な人になる必要はありません。あなたの中に眠る「事務職のスキル」を信じて、まずは今日、クラウドソーシングに登録する、という一歩を踏み出してみませんか?
その小さな行動が、数年後の家族の安心を築きます。


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